13日、新宿文化センターで行われた国際講演会に参加しました。タイトルは「乳幼児の発達と親子コミュニケーション支援〜フィンランドの乳幼児精神保健とネウボラに学ぶ〜。公益社団法人 母子保健推進会議の主催です。
冒頭、佐藤拓代会長から講演会の趣旨説明がありました。医師である佐藤会長は「妊娠クライシス」の著者でもあり、大阪母子医療センター母子保健情報センター顧問、全国妊娠SOSネットワーク代表理事、日本こども虐待防止学会理事を務めておられます。
講師は、フィンランド国立タンペレ大学医学部教授・児童精神科医のカイヤ・プーラ先生、通訳は「ネウボラフィンランドの出産・子育て支援」の著者で吉備国際大学保健医療福祉学部教授の高橋睦子先生という豪華な顔触れでの講演会でした。
冒頭、佐藤先生からネウボラの理念として「子どもは親だけでなく、社会全体で育てる」「個を大切にした対話による家族支援」を提起されました。カイヤ先生は「親子コミュニケーション支援の実態」から専門的見地から胎児、乳幼児の脳の構造、能力、乳幼児期の有害な経験、幼年期のネガティブな経験が脳に与える影響などの話がありました。発達途上の脳は特に傷つきやすく、人生全体に及ぶ不具合(社会性、健康状態、メンタルヘルス)が生じる可能性あるとのことでした。だからこそ、親子のコミュニケーションを支援する必要性を話されました。
今本区でも推進しているネウボラのあり方、児相の内容にも深く関わるお話しを伺うことができました。